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施工実績

水産業を中心とした地域振興(宮城県石巻市の例)

石巻水産物利活用~石巻市・産業能率大学松尾ゼミとのコラボレーション~

東京久栄は魚食文化の普及拡大や漁業協調策の立案をはじめ様々な切り口から水産業と地域の振興に取り組んでいます。その切り口の1つとして、宮城県石巻市で大学生の持つ感性やデジタルコミュニケーション力を重視した産官学の連携(石巻市買受人組合青年部・石巻市産業部水産課・産業能率大学松尾ゼミ)に挑戦しました。
この取組で東京久栄は調整役として、水産加工業を中心に地域が抱える課題に対して地域と学生の双方が「どうすべきか」を試行錯誤できる関係性を構築し、地域全体で利益を最適化できる解決策の立案を支援しました。
今回は後期ゼミで行った「思い入れ」をキーワードとする2つの取組をご紹介します。

水産業を中心とした地域振興(宮城県石巻市の例)
水産業を中心とした地域振興(宮城県石巻市の例)

カップルをターゲットとした思い入れのある料理メニューの開発

地域が抱える課題の1つが日本人の「魚離れ」です。近年、日本人は「調理方法や食べ方が分からない。他人に食べている所を見られたら恥ずかしい。」等の理由で、魚(水産物)を食事のメインメニューとして選ぶ頻度や種類が減っています。これは「水産物を嫌い。食べたくない。」ということではなく、むしろ「好き。食べたい。」けれども食べれないという消費者の思いです。そこで、この取組では将来世代への魚食文化の普及を目指し、石巻水産物を使った商品開発を支援しました。
将来世代としてカップルをメインターゲットに、石巻市のブランド魚「さくら真鱈」を使った鍋料理を開発しました。 2人のささやかな思い出として記憶に残り、かつ、家族や自分の子供にも食べてほしいと思ってもらえるような商品を目指して、消費者インサイトを研究する学生と魅力ある地元商品を扱う買受人が一丸となって考えました。 開発された商品は宮城県の電子商取引(EC)キャンペーンサイト「みやぎがドドン!」で販売されました。

水産業を中心とした地域振興(宮城県石巻市の例)
水産業を中心とした地域振興(宮城県石巻市の例)

思い入れのあるさかな街石巻に向けたまちづくり企画

地域が抱えるもう1つの課題は街全体の活力向上です。街全体の活力を上げるためには地域が持つ様々な産業の持続的な発展と振興が不可欠です。そこで、この取組では第三者の視点から石巻市の水産業を中心として、石巻市の魅力や強みを分析し持続的な発展と振興に向けた課題を整理しました。
具体的な活動として令和4年度は学生と共に石巻市を2回訪問し、インタビューや市場・加工場の見学、街頭調査などを行いました。 学生は自分たちが肌で感じた石巻市のイメージと地域住民(水産関係者や行政、商工会議所、移住者支援団体など)が持つ石巻市のイメージにあるギャップを分析し、 さかな街石巻の実現に必要な課題を抽出しました。 私たちは抽出された課題の中から、「地域を盛り上げる後継者や若者あるいはリーダーが必要」という課題を重要課題として位置づけ検討を進めました。令和4年度は学生と同じ世代をターゲットとする課題の解決に向けた企画の立案までを行うことができました。

水産業を中心とした地域振興(宮城県石巻市の例)
水産業を中心とした地域振興(宮城県石巻市の例)

※産業能率大学経営学部マーケティング学科松尾ゼミHPはこちら

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