施工実績・技術情報
施工実績
地方創生☆政策アイデアコンテスト2024において、最優秀賞にあたる地方創生担当大臣賞を受賞
徳島県 伊島をテーマとした「~伊島の夜明けは離島の夜明け~ヒトとヒトとの交流を軸にした“伊島crew”の提案」
株式会社東京久栄は、地方創生・漁業振興・地域振興に取り組み、持続可能な地域社会の構築への貢献を目指しています。地方創生は、少子高齢化や地域経済の停滞などの課題を抱える地方にとって、重要な政策の一つとなります。また近年急速に拡大する洋上風力発電の分野においても、地域と発電事業の共存共栄のために、漁業振興や地域振興は欠かせないテーマとなっています。
当社では、徳島県阿南市の有人離島である伊島を活動のフィールドとして、地域とともに地域課題解決に向けた取り組みを続けてまいりました。その取り組みの中で、本年はマーケティングを専門とする産業能率大学 松尾尚ゼミの4年生3名と連携し、内閣府地方創生推進室が主催する「地方創生☆政策アイデアコンテスト2024」に応募しました。
地方創生☆政策アイデアコンテスト2024では、地域の持続可能性を高めるために「関係人口」の創出を目指し、ヒト・モノ・カネの好循環を実現する2つの具体案(①伊島newサミットの実施、②直売スキームの構築)を示しました。本提案は、データ分析や地域の方へのインタビューなどを通して、人口減少や産業の衰退といった課題を明確に捉え、具体的な解決策を提案した点が評価され、伊島の地域振興に資する提案として、以下の賞を受賞しました。
・地方創生担当大臣賞
・観光予報プラットフォーム賞
・四国経済産業局長賞
・地方創生☆政策アイデアコンテスト公式サイト:https://contest.resas-portal.go.jp/2024/
・産業能率大学プレスリリース:https://www.sanno.ac.jp/news/pressrelease/20241220_02.html
提案の概要
データ分析の結果から、伊島では漁業が重要な産業であること、伊島が属する阿南市全体では製造業が頑健であり、新規就職者の年代で人の移入があることが分かりました。
このことから、阿南市内の若手就業者にターゲットを絞り、伊島の漁業収入を増加させる戦略を検討しました。
食品の購入に関するアンケート調査の結果から、消費者は①環境志向(環境への配慮やエコラベルなど)、②関係性志向(生産側と消費者間の距離)、③感性志向(パッケージやイメージによる訴求)、④説明志向(機能表示や情報発信)の4つの軸で食品を評価していることが示唆されました。また知人が生産した食品にはより多額の支払い意志額を示すことが分かりました。
これらのデータから“消費者と生産側の関係性構築”により“阿南市の若手就業者と伊島の漁業者間のヒト・モノ・カネの交流を創出すること”を戦略としました。
これらの分析を踏まえ、最終目標は伊島の島民と阿南市民のインターフェースとなる存在「伊島crew」を創出することに設定しました。そのための具体策として、①伊島NEWサミットの実施(島民と阿南市民の交流の機会となるワークショップ)、②EC直売スキームの構築を提案しました。
イベントの実施
12/14に伊島において“伊島イセエビフェスタ”を試験実施しました。イベントには管内から20名の一般のお客様と産業能率大学の学生3名にご参加いただき、①伊島トレッキング、②海鮮BBQ、③ワークショップ&交流会のプログラムを実施しました。ワークショップ&交流会では参加者から、伊島にきて気がついたことや、振興の方向性の提案など様々なコメントをいただき、島民の方と意見交換をすることができました。
イベント後のアンケートでは、イベント内容・食事共に好評をいただき、また振興の方針についても多数のアイデアをいただきました。今後の活動に繋げていきたいと考えます。