施工実績・技術情報
施工実績
現位置分級装置搭載ROV(⽔中ドローン)による養殖網下の底質改善̶底質環境負荷の軽減と持続可能な養殖⽣産の推進̶
養殖網の下は養殖⿂の⾷べ残しや排泄物、養殖網から滑落した付着⽣物が海底に堆積し、富栄養化や酸素不⾜が⽣じやすい環境にあります。
底質環境が悪化すると、⿂の成⻑が遅れ、病気の発⽣率が上昇し、歩留まりが低下するリスクが⾼まります。また、⾚潮の発⽣リスクも⾼まり、養殖⿂の⼤量死の原因となりかねません。
現位置分級装置搭載ROVは、養殖⿂の⾷べ残しや排泄物などの負荷を除去することで、底質環境を改善し、安定した⽣産と持続可能な養殖の実現に貢献します。


現位置分級装置搭載ROVによる養殖網下の底質改善̶⼤分県猪串湾での実証事例
当社は、「⽔中ドローンを⽤いたオペレーション&メンテナンスシステムによる持続的な養殖⽣産の推進」というテーマで、養殖業成⻑産業化提案公募型実証事業に採択されました。
この事業は、⽔中ドローンを活⽤した養殖施設のオペレーション&メンテナンスシステムの開発・実証を⾏い、持続可能な養殖⽣産の推進を⽬指したものです。
実証は⼤分県猪串湾をフィールドとして、以下の取り組みを実施しました。
・ ⽔中ドローンによる養殖網点検のオペレーションマニュアルの作成
・ 現位置分級装置搭載ROVによる底質改善の実証


施工状況 施工後の海底面(養殖生簀下)

現位置分級装置を搭載したROVを⽤いた養殖網下の底質改善作業により、海底の泥を残しつつ、表⾯に堆積した浮泥(⾷べ残し・排泄物・滑落した付着⽣物など)のみを選択的に除去できることが確認されました。
この技術により、養殖場の環境負荷をさらに軽減し、持続可能な養殖産業の発展に貢献します。