シミュレーション解析

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シミュレーション解析

 実際の海域の波や流れ、水質を全て観測することは不可能です。そこで、コンピューターを用いた数値解析により海域の波・流れ、水質の分布を高精度に予測します。これまでの長年にわたる実績から、海域の現象を的確に再現し、より精度の高い解析をすることができます。

温排水・冷排水予測

発電所からの温排水やLNG基地からの冷排水など、周囲水と温度差がある排水は鉛直的に分布を持って拡散することが知られており、可能な限りこれらの影響を低減していくことが望まれています。私たちは、3次元流体解析ソフトや実績の高い電力中央研究所モデルを用いて、発電所アセス事業等における取放水管路の流れ、温(冷)排水の取水及び放水の流れ、水温の拡散分布を解析することができます。
主に温排水予測、工場排水予測、LNG排水予測、地域冷暖房排水予測の実績があります。

水質予測

閉鎖性水域では、河川や工場等からの汚濁物質の流入による1次汚濁だけでなく、植物プランクトンの内部生産による2次汚濁が懸念されます。私たちは、内部生産過程や、海底からの栄養塩の溶出なども考慮して、3次元低次生態系モデル等を用いて、海域の水質分布(COD、窒素、リン、溶存酸素など)を解析することができます。
主に、東京湾や大阪湾等の閉鎖性内湾を対象とした水質予測やリアス式海岸等の養殖漁場の水質予測の実績があります。

水質予測

濁り予測

浚渫や土砂投入等の海域工事では、底質攪乱や付着土砂による濁りが発生し、周辺の環境に悪影響を及ぼすことが懸念されます。私たちは、海域工事の内容や工程を考慮した濁り発生量の算定から濁りの拡散分布の予測、濁り低減対策まで一貫した解析ができます。主に、発電所アセス事業での海域工事に伴う濁り予測や河川からの濁り予測、土砂堆積予測の実績があります。

流況予測

海域の流れは、太陽や月の引力、流入河川、風等の外力により変化します。これらの外力を考慮して、埋立てや航路浚渫等の地形変化に伴う海域の流れの変化を解析することができます。また、海域以外の河川・水路内・構造物内の流れについても解析することができます。 主に、発電所事業や埋立て事業での流れ予測、取放水管路内の流れの整流検討の実績があります。

波浪予測

外洋からの風に起因して発生した風浪、うねり、長周期波は、水深の浅い海域や地形の入り組んだ海域に到達すると、屈折、砕波等の波浪変形や、湾の固有振動と共振する副振動が生じます。私たちは、波浪推算モデル、波浪変形モデル等を用いて、外洋から沿岸に至る波浪の変化を解析することができます。
主に、湾による副振動解析(甑島あびき)、長周期波の増幅予測、干潟域での波浪変化予測の実績があります。

その他の予測

その他にも、予測の目的に応じて様々な物理過程をモデルに取り込み、解析を行うことができます。
粒子追跡等を用いた海水交換予測、数値流体解析(CFD)、卵稚仔取り込み予測、高潮予測、大気予測、油拡散予測、濃縮排水予測、潮流予報システム構築、地球温暖化による生物の変化予測等の実績があります。

その他の予測