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技術情報

災害対応訓練における水上スライダー「Hy-CaT」の活用及び小型魚群探知機を搭載した有線式無人艇(Hy-CaT)による測深、海底調査

2025年3月3日、名古屋港にて国土交通省中部地方整備局などが主催する「航路啓開と緊急支援物資輸送訓練」が実施されました。本訓練において、災害協定団体である一般社団法人海洋調査協会中部支部は、「小型魚群探知機を搭載した有線式無人艇による測深・海底調査等」を実施し、同支部の活動として参加しました。

本調査では、当社の水上スライダー「Hy-CaT」に魚群探知機(シングルビームソナー)を搭載し、現場(オンサイト)で測深図の作成を行いました。
シングルビームソナーはナローマルチビームソナーと比べ、広範囲の詳細な地形解析には適していませんが、装置が小型であるためHy-CaTに容易に搭載でき、災害時などで直ちに海底状況を把握する必要がある場合、迅速な可視化手段として有効といえます。

本調査を通じて、オンサイトで迅速に測深図を作成し、荷役岸壁周辺の水中部を可視化することで、船舶による支援物資の安全な受け入れに貢献できることが確認されました

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災害対応訓練における水上スライダー「Hy-CaT」の活用及び小型魚群探知機を搭載した有線式無人艇(Hy-CaT)による測深、海底調査
災害対応訓練における水上スライダー「Hy-CaT」の活用及び小型魚群探知機を搭載した有線式無人艇(Hy-CaT)による測深、海底調査
災害対応訓練における水上スライダー「Hy-CaT」の活用及び小型魚群探知機を搭載した有線式無人艇(Hy-CaT)による測深、海底調査

使用機材【点検用水上スライダーHy-CaT+LOWRANCE HDS-PRO】

災害対応訓練における水上スライダー「Hy-CaT」の活用及び小型魚群探知機を搭載した有線式無人艇(Hy-CaT)による測深、海底調査点検用水上スライダー Hy-CaT
W:760mm、H:400mm、L:1,550mm
重量:19kg


LOWRANCE製魚群探知機 HDS-PRO9
W:280mm、H:166.7mm、L:93mm
重量:8.9kg
(本体、振動子、ライブソナー)

シングルビームソナーとナローマルチビームソナーの特徴と用途

シングルビームソナーは、主に狭域の地形解析(測深)に用いられ、費用対効果と運用のシンプルさが魅力の測深技術です。単一点の測定を繰り返し、迅速な測深図の作成に適しているため、限られたエリアでの海底状況把握に有効です。
一方、ナローマルチビームソナーは広範囲で詳細な地形解析を求める場合に優れた選択肢となります。複数の音波ビームを発信し、同時に広いエリアの測深データを取得できるため、精密な海底マッピングや科学調査に適しています。
用途に応じて、コスト・運用の簡便さ・精度を考慮しながら、最適な測深装置を選択することが重要です。

項目シングルビームソナーナローマルチビームソナー
原理単一の音波ビームで測定扇状に複数の音波ビームを発信
測定データ一点の深度データを取得多数の測定点から3Dデータを取得
測定範囲
効率
狭い範囲の測定に適し、広域測量は非効率広範囲を短時間で測定可能
精度単一点の測定のため、詳細な地形解析には不向き高精度な3Dデータで地形を詳細に把握
コスト低コストで運用可能導入・運用に高コストがかかる
運用・解析
難易度
設置・操作が容易で解析もシンプル専門知識と高度な解析ツールが必要
適用用途小規模な測深や一般的な調査向け広域調査や精密な地形解析向け

関連リンク

※使用機材(Hy-CaT)についての詳細はこちら
※Hy-CaTによる簡易測量・海底面調査はこちら
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