施工実績・技術情報
技術情報
水中フォトグラメトリ技術を活用した水槽内部点検
当社が開発した点検用水上スライダーHy-CaTと水中ドローンにより取得した映像を元に、フォトグラメトリ技術を活用してオルソモザイク図を作成し、受水塔に設置された水槽内部の点検をおこないました。
本件は、会津若松市上下水道局様やNTTグループ様と実施した実証実験の一部になります。
オルソモザイク図により水槽内部（気中部・水中部）を網羅的に点検出来るため、視覚的に非常にわかりやすいデータの提出が可能となりました。
水槽内部のフォトグラメトリ
フォトグラメトリ技術により作成した水槽内部の変状展開図から、ひび割れ等の劣化箇所を抽出しました。変状展開図は図面を元に大きさを調整していますので、劣化箇所の位置を容易に把握することが出来ます。
このようなわかりやすく、高精度なデータが提供出来るため、劣化診断や維持管理計画の策定などに貢献します。
対象の水槽は円柱形状でしたが、オルソモザイク図からの切り出し画像は歪みの無いものが取得可能です。
使用機材
水中部分：水中ドローン CHASING m2pro）
気中部分：点検用水上スライダーHy-CaT （幅狭仕様）
飲料水の水槽で使用するため、使用機器は事前に水道水の水質への影響が無いことを確認の上、点検前に消毒液に浸漬して使用しました。
実証実験概要
| 名称 | ドローン及びAI画像診断を用いた水道施設点検の実証実験 |
| 参加者 | 会津若松市上下水道局、東日本電信電話㈱福島支店、エヌ・ティ・ティ・インフラネット㈱、 アイレック技建㈱、㈱東京久栄 |
| 実証実験施設 | 北会津受水塔（会津若松市北会津町地内） |
